2013年12月30日月曜日

3:A50対米プロジェクトの起案と実施

A50対米プロジェクト(サンフランシスコ平和条約締結50周年記念事業)について

戦後日本の再建にあたって、我が国はさまざまな形で米国から支援と協力を受けました。
食糧・医療をはじめ、民主主義の発展、産業の復興、さらには開放的な米国市場の提供などは、日本の再出発と発展には欠かせないものでした。

 

2次世界大戦の敗戦国であったドイツとイタリア両国に対しても米国はマーシャル計画を展開し、復興に寄与しました。
この支援に対し、当時の西ドイツはドイツ版マーシャル計画を実施、米国の支援に対し感謝の意を表しました。
イタリアは、ワシントンのリンカーンメモリアルの近くに高さが十数メートルもある「平和」「友好」「感謝」等を表す4つのオブジェを寄贈しました。



これに対して、日本は個々の企業や組織がさまざまな形で謝意を表しましたが、西ドイツやイタリアのように国民レベルでけじめをつけるような行動はありませんでした。
米国の支援に対して謝意を表し恩義に報いることなしには日本の尊厳が世界社会で保持されることは難しいだろう、と当時私は思ったのです。



英国のサッチャー首相は、来日し経団連で講演をした際に、日本の奇跡的な戦後の復興は日本人自身の努力もあることながら、米国の支援なしには達成されなかっただろうと述べました。
このことについて、当時の経団連会長、齋藤精一郎氏(元新日本製鉄社長)も、日本人にとって忘れてはならないことだと語っていたのを記憶しています。



このような背景で、日本が世界社会から「恩知らず」というレッテルを貼られないためにも、草の根運動としてのプロジェクトが必要であるという問題意識を持って、私・飯久保廣嗣が企画し、元駐米大使・大河原良雄氏を実行委員長に、豊田章一郎氏(トヨタ自動車名誉会長)を募金委員長とし、4つのプロジェクトを実施したのです。詳細は以下のhpをご参照ください。

hp→http://www.a50.gr.jp/ A50ホームページ