一方、日本は米国の属国であり、ただ言いなりになっている国家である、という声もまた聞こえる。
これから国際的な問題解決を効率的に推進する条件のひとつとなるのが、上の例でも問題になっていた「平等」「対等」であるだろう。
この言葉を定義するのは非常に難しいだろうが、しかしさまざまな社会や国家が価値観を共有し、共に問題に取り組んでいくということが重要である。
そして、価値観を共有し、共同してものごとに取り組むとき、その集団の構成員は平等な存在である、と考えてよいのではないだろうか。
中国にGDPで抜かれてしまった、など、国力といったことに捉われる必要はない。
またこういった実際的な目標が重要である一方で、「平等」「対等」という語がどういった定義であるのかという共通認識を持つということも極めて重要であるだろう。