2014年10月1日水曜日

55:問題解決へのアプローチ

どんな組織でも、あるいは個人でも目の前の問題を解決する努力が仕事そのものです。


問題解決に関する本や雑誌は世の中に溢れるほどあります。その溢れている状況にもう一つアイデアを提供します。このアイデアが皆さんの問題解決へのアプローチの際に、少しなりとも頭の整理に役立てばと思うのです。


私は、目の前の問題を時系列で押さえてみたらどうかと提案します。それは、過去に起こった問題に対する解決なのか、今起こっている問題なのか、そして、将来起こり得る問題なのかと分類してみることです。


過去問題、現在問題、将来問題といってもいいでしょう。過去問題は「なぜそのようなことが起きたのか」という原因を究明するアプローチです。現在問題は「今決めなければならないこと」に対するアプローチです。そして、将来問題は「プランを実施するときに先読みをして心配な事柄をどうするか」を考えるアプローチです。


目の前の問題の多くは自分の経験や知識から結論を出すことができるでしょう。しかし、どのようにアプローチして良いかわからないときには、このように過去、現在、将来にまず分類してみることが、問題を解きほぐすきっかけを作るのに役立つと思います。


これらのアプローチの詳しい内容については、ブログで開示していくつもりですが、1991年出版の拙著『問題解決の思考技術』(日本経済新聞社)に詳しく書いてあります。この本は2001年に文庫化され、今でも書店に並んでいます。自己PRをしましたが、文庫は600円(消費税別)なので、良い投資になるのではないかと自負しております。

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