2016年2月17日水曜日

169:ちょっと気になる表現

つい最近の新聞に、日本交通と大塚製薬が連携し、キャンペーンを展開するという報道があった。
この記事の中に、ある商品が無料で「もらえる」という記述があった。
どうでも良いことなのかもしれないが、この「もらえる」という表現がどうも気になってしまう。


「もらう」という言葉には、どこか企業側が上の立場、消費者の側が下の立場、というように聞こえるニュアンスがありはしないだろうか。
「あげる」企業と、「もらう」消費者、といったような上下関係のことだ。
実際、辞書にも「もらう」には「請うて自分のものとする」といった定義も記載されている。
私のような古い人間からすると、ものを無条件で「もらう」ことには抵抗があるのだが、みなさんはどのように感じるだろうか。


この表現を、企業が「提供する」といったような表現に置き換えることはできないのだろうか。
企業の広報や報道に携わる人間には、もう少しこういった言葉のニュアンスに気を配っていただきたいものだと思う。
ささいなことなのかもしれないが。

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