2017年1月18日水曜日

235:歴史クイズ

たまには歴史にまつわるクイズでも紹介してみようかと思う。

例えば、米国大統領選が、今回のものも含め、なぜあのように長期間にわたり行われるのだろうか。
これにはもちろん、きちんとした理由が存在している。
クイズ形式にしてみたので、みなさんも選んでみてほしい。

① 民主主義国が選挙人に対し、十分に情報を与える期間が必要だから。
② 米国民を政治に対して関心を持たせるために必要だから。
③ お祭り好きの米国人に対する全国的なイベントとして。
④ 通信手段が未発達の時代のなごり。




正解は④である。
アメリカで通信手段がまだ発達していなかった頃、候補者は全国をまわり、自らの主張をそれぞれの土地で演説し、支持者を集めていかなけらばならなかった。
そのように広大なアメリカをめぐるのに、おおよそ1年をかけていた、というのが、現在まで制度として残っている、ということである。

もうひとつ問題を出してみたい。
今年は真珠湾攻撃75周年、昨年は太平洋戦争敗戦70周年であった。
戦争による犠牲や殺戮の起こらない世界社会を日本人は等しく望んでいる。

ところで、若い人たちを含む日本人の多くは、1945年9月に昭和天皇がマッカーサーと会見した際の写真を記憶しているのではないだろうか。
それは昭和天皇が礼装であるのに対し、マッカーサー元帥は、ノーネクタイ・ノージャケット、というきわめて衝撃的な写真であった。

そこでクイズ。
あの会見は、どこで行われたものか。

① 元連合軍総司令部、マッカーサーの部屋
② 宮中の拝謁の間
③ 駐日米国大使の公邸
④ スター・アンド・ストライプス新聞社の東京支社会議室




正解は③
赤坂にある米国大使公邸である。
当初は総司令部という案があったが、昭和天皇は反対され、最終的に米大使公邸に落ち着いた。
非常に有名な写真であるにもかかわらず、こういった事実を知っている人は実はあまりいないのではないか。
詳しく見れば、写真の背景にあるカーテンは大使館であることを示している。

最近クイズ番組がよくあるようだが、ただ雑学的なことばかりに終始するのではなく、たまにはこういった歴史的なことがらについて知識を得られるようなものがあってもよいのではないだろうか。

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