2017年1月1日日曜日

233:日本の出番か?

新春のお喜びを申し上げます。

あまり物騒なことをお正月早々書くな、とお叱りを受けるかもしれませんが、ひとりの国民として例によって持論を展開させて頂きます。

国際社会で大きな役割を担ってきた米国が、トランプの出現により、大きく変わろうとしている。
どのような政策が打ち出されるかは、現状誰も予見できない状態である。
また、ヨーロッパ主導の植民地政策の功罪が、テロリズムなどのかたちで世界秩序を混乱に陥れている。
こういったなかで、政治システムの違いはあるにせよ、政治的に安定している国は中国とロシアであるといういささか皮肉な状況になっている。

与野党から次期総理候補が見えない現状のなかで、欧米のように、彗星のごとくポピュリズム的指導者が現れる気配はない。
そこで、政権が安定している日本に逆説的に注目が集まってくることになるのではないだろうか。

世界情勢の変化のなかにおいても、平和国家にくらす日本人が望んでいることは、過去の戦争で亡くなった人々とその遺族に対しての深い悲しみと反省から、日本が世界社会に対して何ができるかを模索することではないだろうか。
先進国のなかで日本ほど戦争のない状況に対して熱い想いを持っている国民はいないのではないかと思う。

この想いを具体的に戦略(将来の方向と重要施策領域)に形成していくことが望まれる。
TPPの推進、領土問題と並列に、より次元の高い平和実現に対する模索がなされることを期待する。
このことは唯一の被爆国であり、国際紛争の解決に武力を用いないという憲法9条の精神をどのように生かして国の政策として構築できるか、という血のにじむような真剣な議論を開始し、結論を出さなくてはならない。

0 件のコメント:

コメントを投稿