2014年7月10日木曜日

41:よくわからない集団的自衛権

今の時期に集団的自衛権の解釈を改定する必要性や目的は何でしょうかと、思わざるを得ません。政府も説明しませんし、報道でもほとんど解説されていません。


一般の日本人はまた戦争に巻き込まれるのではないかという単純な不安を持ち続けています。私たちが目にする報道では、新解釈に使われる言葉の表現に多くの紙幅が費やされているようです。


ところが、肝心の「何のために解釈を変えるか」という目的について、ほとんど討議がなされていないことが不思議なのです。


憶測で考えられるのは、政府が日米安保の強化のために解釈の変更をしようとしているということです。日本は日米安保条約のおかげで、経済発展を遂げました。また冷戦下における米国にとってもメリットがあったはずです。そのメリットをさらに追及すること自体に問題はないと思います。


しかし、70年近く戦争で一人の犠牲者も出していない日本は、自国流の正義と自らの国益を追求するために世界中で始終戦争をしている米国とは、一線を画したいものです。このことが一般の日本人の不満につながっているのではないでしょうか。


つまり安保条約があるからといって、平和憲法を持つ日本人が、軍事による抑止力のエスカレートによって世界平和が実現できると考えることは非現実的ではないかと思うのです。


世界中が、米国主導の軍事による抑止力だけでは紛争を防ぐことが不可能であることを知るようになりました。そこで、平和国家として大きな認識を持たれている日本と日本人が、どのようなアイデアを持って、この問題の解決を図ったらよいか――。みなさん、どうしましょうか。

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