2014年8月7日木曜日

45:就活とディスカッション

聞くところによると、就活時の企業による審査の過程では、少人数でのグループディスカッションが行われ、参加者がどのような発言をするかなどを企業側が見るということが多いようです。


例えば、「当社の新しい事業を考えなさい」というテーマが提示されたとしましょう。
アプローチとしては、ブレストで出来るだけ多くのアイデアを抽出して、それを集約する方法もあるでしょう。


しかし、これでは不十分なのです。
なぜか? それは、このディスカッションの進め方について、参加者の合意が得られていないことが問題なのです。
出発点から結論に行く筋道が合意されていなければ、重点思考の議論ができず、話が拡散してしまいます。そして声の大きい人がエイヤで結論を出すことになるでしょう。


そこで重要なことはどうすれば自分のリーダーシップを発揮できるかです。


第一は、どのような流れで議論をするかということを皆さんで同意しましょうという発言をすること。例えば、新しい事業が満たすべき条件を5項目くらい協同で挙げていく。新規性がある、マーケット規模が大きい、高利益率が確保できる、当社の経営資源が活用できる、立ち上げ資金が少なくて済むなど。


第二は、これらの条件を満たすような事業をブレストでできるだけ多く挙げる。


第三は、挙げられた事業アイデアを複数案ごとにグループ化してみる。


第四は、それらの中でどれが一番有利であるかを判断する。


第五は、もしその案を実施した場合のリスクを評価し、対策があるかどうかを検討する。


ディスカッションの場面であれば、上記のように、どのようなプロセスで話を進めるかを構築し、グループに提案することがリーダーシップの側面であると思います。要は、就活のディスカッションの場では、素早く結論に至るプロセスを考えることこそ、評価されるポイントではないでしょうか。

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