2016年9月14日水曜日

211:日本の将来像

さまざまな機関での世論調査によると、日本の将来はあまり楽観的には考えられていないようだ。
例えば、平成26年の内閣府大臣官房政府広報室による世論調査の結果、50年後の日本の将来についてのアンケートでは、「明るい」33%、「暗い」60%(それぞれ「どちらかと言えば」を含む)であったということだ。
また、楽天による自主調査レポートによれば、9割近くのひとが、日本の将来を不安視している、ということだった。

こういった中で、日本の状況をいちど客観的に捉えて直してみることが必要だ。
例えば、下記のような分析結果が日本の将来に対しての問題意識を喚起する材料になるのかもしれない。
やや恣意的なチョイスではあるかもしれないが、参考にしたい。

・世界競争力(国別):26位(IMD、2016年)
・大学ランキング:東大20位、京大26位(世界大学学術ランキング、2015年)
・GDP:3位(IMF、2015年)
・一人当たりのGDP:26位(IMF、2015年)

・一人当たりの所得:34位(国連、2014年
・研究開発費:3位(UNESCO、2014年)
・軍事力:4位(クレディ・スイス、2016年)
・企業ランキング:トヨタ9位、ホンダ36位、日本郵政37位

(フォーチュン500社のうち52社が日本企業(国別の数では3位)、2016年)
・発行国債残高:1位(IMF、2015年)
・対GDPの教育予算率:115位(Central Intelligence Agecy、2013年)


こういったデータから、日本の将来に対してさまざまな問題が見えてくる。

京セラの稲盛和夫名誉会長は、15年ほど前、ある式典のスピーチのなかで、日本人として継承されていくべき資質として、誠意、礼節、信義、謙虚さ、思いやり、感謝の心といったものを挙げられた。

日本の将来に関する問題はさまざまにあるだろうが、将来像を構築する過程において、このような人間として基本的なValueを忘れてはならないと思うのである。

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