2016年9月22日木曜日

213:集団的自衛権と自衛隊

『シン・ゴジラ』という映画が最近話題になっているそうだ。
この作品では、「ゴジラ」という大きな問題をマネージするため、自衛隊の出動も大きくクローズ・アップされているらしい。
ところで戦後71年、日本の自衛隊は実戦において、ひとりの犠牲者も出していない。


自衛隊員は命をかけて職務を全うし、最悪の場合には命を落とすことも覚悟のうえであるだろう。
日本では国民感情として、日米安保条約の兼ね合いから、自衛隊員の犠牲者が出ることをなんとなく恐れているように感じられる。


しかし考えてみれば、職務のために危険を冒しているのは、何も自衛隊員だけではない。
消防士にしろ警察官にしろ、自らの職務を果たすために生命の危険を冒すことはある。
2015年5月、閣議決定された安全保障法案により「集団的自衛権」が認められた現在、自衛隊の問題にはさまざまな意見が飛び交っている。
人命を尊重し、自衛隊員の犠牲を恐れるのはもちろん結構ではある。
しかし一国の防衛のために自衛隊員が死傷する可能性があることを、まずいちど現実として受け止めてもいいのではないだろうか。
そこから議論ははじまるのではないだろうか。

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