2017年4月12日水曜日

251:紛争と世界秩序

世界地図を見ると、内戦や動乱が起きている地域の国境線に直線が多く見られることに気づかれている方は既に多いかと思われる。
なぜ直線の国境線となったのか。
いうまでもなく、それはヨーロッパ列強による植民地政策という、歴史的な出来事の経過に由来するものである。


ちなみにアメリカ合衆国のカナダとの国境や、50州の州境も多くは直線である。
しかしこれはまったく別の背景があるのでここでは触れない。

これまでの世界秩序は、良かれ悪しかれ、ヨーロッパの植民地政策の上に成り立っていたということは否定できないだろう。
極論すると、植民地主義に派生した諸政策がついに非現実的なものとなった結果が、今日の世界秩序の混乱であり、現在問題となっているテロもこの植民地政策のツケが回ってきていると言えるのではないだろうか。

この現状を解決するために、おおよそふたつの考え方があると私は考える。

第一は、当該地域の実態を熟知していると考えられる旧宗主国が問題解決に積極的に介入するというものである。

第二は、国際社会の有志の努力による解決を図ることである。
国際連合の安保理事国などの現行のしがらみに煩わされることなく、人々の生命や財産を危険な状態に陥れないような状況をどのように構築するのかという議論や研究が進んで行われてもよいのではないか
このような夢物語的な発想をする人間が、ひとりくらいいてもいいと思うのである。
みなさんはどのようにお考えになるだろうか。

0 件のコメント:

コメントを投稿