2017年10月4日水曜日

280:仁義礼智信

ある中国人の友人がきっかけで、孔子の教えの中心となる「仁義礼智信」の「五常」という有名な文言の存在を知った。
興味が湧いた私はこの五常の意味について調べたり、またそのなかで日本に「社団法人世界孔子教会」なるものがあることなどを知った。


さて、この友人に以前、この仁義礼智信の精神が中国できちんと伝承されているとはあまり思えない、とふっかけてみた。
すると、文化大革命の時代、毛沢東が「孔子の教えは封建的だ」と言いこれを廃したという事実があり、これが原因なのではないか、との説明を受けた。

ちなみにこの文言は、Wikipediaによれば、
・仁=人を思いやること。
・義=利欲にとらわれず、なすべきことをすること。
・礼=「仁」を具体的な行動として表したもの。
・智=道理をよく知りえている人。
・信=友情にあつく、言明をたがえないこと。

ということであるそうだ。

中国の長い文化・歴史のなかには、このような素晴らしい教えのDNAが存在しているはずである。
これらは、立派に世界社会で通用する哲学と言っても過言ではない。
国際秩序の再編成が進行している今日、このような立派な哲学を持つ中国が、その役割を果たすことを大いに期待したいと願うことは筋違いであろうか。
加えて言えば、東洋が西洋に発信する知恵はもちろん、これ以外にも多くあることだろうと思う。

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