2018年1月24日水曜日

295:企業の不祥事への対応

1月24日の産経新聞に、大林組社長退任の記事があった。
談合事件の責任を取り、白石社長が退任するという内容だった。

これは前日、テレビでも報道され、会見の模様も流れた。
謝罪後に関係者一同が立ち上がり、記者団に向かって90度頭を下げるという、謝罪会見ではおなじみの光景がなかったということに、私は目を止めた。
不祥事があるたびに社長が90度のお辞儀をする様は、なんとも気の毒であり、不快を与えるものだと私は思っている。
社会的に実績もあり、信用もある人物が、あのような屈辱的な姿を公衆の面前で曝すことは、企業そのもののイメージに傷を付けることになるし、組織の長たる品格を崩すことにつながる。
テレビで社長が謝罪するというただあいまいなだけの行動は、そろそろやめたらどうかと思う。
組織全体の責任者が社長であることは紛れもないが、何に謝罪しているか明確でない場合は、この儀式にあまり意味はない。
こんなことを続けたら、各省庁の不祥事のたびに、大臣は毎回90度のおじぎをしなくてはならなくなる。
このような状況は健全とは言い難い。
ある意味では、このような流れを止めてくれた白石氏に感謝したいくらいに思う。

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