2014年9月24日水曜日

52:インテリジェンスの意味

私たちが「インテリジェンス」という言葉を聞いて、どのようなイメージを持つでしょうか。まず、「情報」や「知識」が豊富な人を思い浮かべるでしょう。


あるいは米国のCIA(Central Intelligence Agency)は、日本語では「中央情報局」となり、ここでもインテリジェンスは「情報」と訳されているようです。


余談ですが、CIAを相手の国家機密を取得するというスパイ活動を行う機関であることを表す場合もあります。


日本人は現在でもインテリジェンスを「情報」としかとらえていないのでないでしょうか。このような考え方は国際社会では通用しません。しいて言えば、インテリジェンスとは、情報を「加工」して、どのような結論を導き出すかという能力という解釈が妥当でしょう。


単なる「知っている」「知らない」という次元ではなく、その本質は「情報をもとに自分なりの判断ができる能力」といえるのです。


つまりインテリジェンスの定義は、「新しい状況に直面したときに迅速に適切に対応できる能力」ということになります。


この出典は英英辞典の「Webster」で、言語は“The ability to respond quickly and successfully to a new situation.”となります。


このことは、経験や直感で判断できないときに、ロジカルに理性的に分析ができる能力、つまり、「考える力」といえます。いわゆる世の中のインテリと呼ばれる人たちも、知識万能ではなく、一つの情報から考え抜いて最適な答えが出せる能力を持った人であってほしいものです。

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