2014年11月24日月曜日

62:傍観から行動へ

アベノミクスの成否を世界社会が注視しています。
この成否に対して最も関心を持つべきであるはずの日本人に、興味のあるような人が少ないのはどうしてでしょうか。


会社は潰れても国は潰れない、と国民も政治家も役人も思っているのではないでしょうか。
ところが、我が日本丸は大きな問題を山積みにしており、いわば船が傾き、太平洋をゆらゆらと暢気に漂流しているのではないかと思うのです。


では、なぜ日本人は暢気にしていられるのでしょう。
それは、船で言えば、各々の客室に入れば、実に立派な・満足すべき状態であるからだと思うのです。
ベンツやBMWを持って、適当に海外旅行もする、服装もおしゃれな服装をして、テレビを見れば女性の肌・髪の毛・痩身などなどのコマーシャルが目につきます。
一部の低所得者を除いて日本人はある程度、自分の現状に満足しているのではないでしょうか。


国の財政・医療費の負担・年金問題・低所得者の増加…などの穴が日本丸の船腹に空いたらどうなるのだろうと心配するのは私ひとりではないと思いたいのです。


しかし、国会の赤い絨毯を踏んで歩く先生方にはそのような緊張感が見られない、と恐ろしい思いをしている方は多いのではないでしょうか。
生産工場で不良品が発生し、それを放置しておけば、不良品の山ができ、人々は解決策を考え、再発防止・改善を考えるはずです。
ところが、国会でどのような不良品、つまり悪法・判断の過ちがあっても目に見える形で山のようにはなりません。


もっと深刻なことを言えば、国会では誰一人責任をとる必要ではないのです。
衆議院を解散することが責任をとることなのでしょうか。


わが日本丸が浸水する前に、日本人は傍観から行動へと舵を切らなくてはならないと思うのです。

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