2014年11月24日月曜日

63:マスメディアはもっと''Why''を考えよう

2国間の外交交渉の中で、日朝の拉致問題ほど多くの時間がかかり、またご家族・関係者の心境を考えると胸が痛むことはないでしょう。


複数の人命が他国によって不当に拉致され、その実態すら明らかにされないことに対し、日本以外の大国であれば、もっと強硬に交渉を進めているのではないかと思います。
そこで、マスメディアはなぜこの問題の交渉が進展しないか、堂々巡り、振り出しに戻ることの繰り返しなのかについて、もっとジャーナリスティックな視点で分析をしないのかと思います。
報道されることは、「いつ・誰が・どこで・なにを」話したのかという現象に関するものだけで、「なぜ時間がかかっているのか」ということには触れられていないのかと思います。


なぜ毎回のように振り出しに戻るのだろうか、一般の国民も、そのことの背景を考えたら良いと思うのです。


人命にかかわる案件が、これだけ長く解決しない背景にはなにがあるのか、と思ってしまいます。
この状況に無関心で及び腰であってはいけないと思います。


このことを、マスメディアが取材し、分析してほしいのです。
原因がどこかにあるに違いないのではないか。


なんと、横田めぐみさんが拉致されてから、37年が経過しています。


話は飛びますが、日韓の平和条約締結時に日本が韓国に支払った戦争賠償金は無条件に(当時のレートで)3億ドル。
これは、当時の日本の外貨準備高の27%にあたるものです。


これだけの賠償・またそれ以外の経済援助がなされたのが韓国に対する日本の戦争賠償でありました。




このことを考えると、北朝鮮が高額の賠償を要求するためのレバレッジとして、このような方法をとっている面があるのではないか、と思わざるを得ません。
マスメディアは「なぜ」この問題の解決が進まないかということに対して、もっと本質を突く議論をしてもらいたいと思います。
それが、マスメディアの使命ではないでしょうか。


欧米では、「報道」のことを「プレス(Press)」と呼びます。
この言葉には、「押す」だけでなく、「強いる」というような意味合いがあります。
実際、欧米では、報道の「強いる」力によって正義がなされたということは多くあるでしょう。


最後に、日本のマスメディア(Press)の力で、真実がさらけ出されるような結果を出してほしいということは多くの国民が期待していることではないでしょうか。

0 件のコメント:

コメントを投稿