2015年12月12日土曜日

156:お雇い外国人

多くの方々がご存知のように、維新後の明治政府は「お雇い外国人」を登用した。
これらの記録は、横浜市にある、横浜開港資料館で多く公開されている。
日本の近代化は、これらの外国人に負うところが多である。


ところで、現代の「お雇い外国人」成功事例は、カルロス・ゴーン日産自動車社長に見ることができるだろう。
ちなみに、あまり知られてはいないが、ゴーン氏はひとりで乗り込んだわけではなく、約20名のエキスパートを連れてきたと聞く。


色々と批判はあるが、ゴーン氏のおかげで日産自動車が消えてなくなってしまうことが防がれたという事実は認めざるを得ないだろう。
行政改革が遅々として進まない状況を打破するためには、この際、お雇い外国人の採用、といったような思い切った発想の転換が必要かもしれない。


日本の組織にある先輩・後輩のようなある種のしがらみに囚われずに、客観的な人事政策が実現できなければ、組織の改革はおぼつかないだろう。
この発想は、必ずしも西洋の人間を称揚するものではない。
アジア系などの人間でも全くかまわない。
要は、多国籍でのオペレーションに関して実績を持ち、環境変化に適切に対応できる人物であればよいということである。

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