2015年12月23日水曜日

158:民主主義とジャーナリズム

民主主義社会において、ジャーナリズムの占める位置づけと責任が重要なものであることは言うまでもないだろう。
民主主義は“choice”を前提としている。
選挙行為の本質が、複数の候補者から有権者が国政を委託する人物を選ぶことであるのだから、ジャーナリズムはふたつの重要な情報を有権者に提供する責務があることになるだろう。
ひとつは、直面する社会情勢の中でどのような基準をもって候補者を選ぶかという情報。
もうひとつは、候補者自身にかんする情報。
特に、後者の情報がなければ、選挙民が候補を選ぶことは困難になる。
具体的に言えば、候補者がどのような社会とのかかわりあいを持った人物なのか、また、どのような政治信条を持つ人物なのかについての正確な情報がなければ、選挙そのものがいびつなものになってしまうのではないだろうか。


情報発信を担うマスメディアに期待されるところは大きいのである。
また欲を言えば、事実関係のニュース(「だれが・どこで・いつ・なにを・どの程度、等」)以外に、事件や案件の本質・動機・背景等といった「なぜ」にかかわる問題も知りたいのが、私たちの関心である。



0 件のコメント:

コメントを投稿