2016年7月20日水曜日

198:Jump to Conclusion

結論に短絡する傾向を上のようにJump to Conclusionという。

たとえば、
モノが売れない→営業の強化をしろ
利益が確保できない→ムダをなくせ
こどもの成績が落ちてきた→家庭教師をつけろ
イベントの人が集まらない→担当者を変えろ
投票率が下がってきた→有権者年齢を下げろ

これらは短絡思考の典型である。
本来であれば、ある望ましくない状況が起きたとき、「なぜ」そのような状況となったのかという諸原因を調べてみることが必要であることは言うまでもない。
しかし、意識をしないと、我々はどうしても対策に短絡する。
さらに悪いことには、その対策が有効でないと、場当たり的に適切でない手段に訴え続けることになる。

例えば「モノが売れない」という場合であれば、短絡的に営業の強化を図ったものの状況は好転しない、ということは十分あり得る。
そしてさらにこの原因に対する分析をしないままに営業企画担当を変えてみるというような、気づかぬまま泥沼に入っていく場面も実際数多く起こっていることだろう

今回の参議院選挙の場合も、国民の選挙離れと投票率の低下という現象に対して、それらの諸原因をきちんと見極めることなく選挙年齢を18歳に引き下げるという短絡思考があったのではないかと疑問に思う。
投票率は結局好転しなかったが、今度は16歳まで下げて解決を図るのだろうか?

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