どの社会においても、ユーモア、笑いが大切なことは言うまでもない。
しかしユーモアにも、言葉や文化に関係なくグローバルに通用するものと、言葉や文化がわかっているからこそ面白いローカルなものとの2種があるように思われる。
今回はその両者の例を出し、比べてみよう。
ローカルな小噺をひとつ。
ある豪邸の庭に池があった。
その池の縁に、桐の下駄がそろえて置いてあり、池にはフナとコイが泳いでいた。
フナとコイのどちらかが、岸にあがって下駄を履いたが、はたして下駄を履いたのはフナとコイのどちらでしょうか?
答えは、フナ。
そのこころは……
「コイははかない」。
分かったでしょうか?
対してグローバルなジョーク。
ある家庭に悪ガキがいた。
両親が心配し、一計を案じた。
子供の部屋のベッドの上に、4つのアイテムを並べたのである。
ひとつ目は1万円札、ふたつ目はバイブル、みっつ目は酒の瓶、よっつ目は女性のヌード集。
子供がどれに一番関心を持つかということで、子供の将来を判断しようということである。
やがて子供が帰ってきた。
この4つを見て、悪ガキはただちに1万円札をポケットにねじこみ、バイブルを小脇にかかえ、酒のラッパ飲みをしながらヌード集を見始めた。
そこで、両親の結論:「この子は将来政治家になる。」
少し、次回に続きます。
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