2016年10月29日土曜日

223:スタティックとダイナミックについて――英語力

一部の日本企業は、その存続をかけて、M&Aにより外国企業の買収を進めている。
いわば多国籍化している、ということである。
そこで、これらを日本人がマネージするためには、どうしても英語力を強化しなくてはならない。
日本人は、教育課程において、大学に進学した場合、10年前後の英語教育を受けている。
英文法、語彙(ボキャブラリー)、英文読解など、かなりの知識レベルの教育を受けてきている。
しかしこれは、あくまでもスタティックなものであり、これをダイナミックな英語力に変換するためにはどうしたらよいのか、ということが課題だろう。


スタティックをダイナミックに変換するひとつの重要な要素が、problem solvingの能力ではないかと思う。


すでに持っているスタティックな英語力をproblem solvingという領域と関連させることで、ダイナミックな展開が可能になるのではないかと思う。


ここで言うproblem solvingとは、当然のことながら、デファクト・スタンダード(de facto standard)としてのロジックに基づくもの、日本語で言えば、筋の通る、堂々巡りのすくない、思考の基本形態だということだ。


広辞苑による「思考」の定義を、ここでもう一度繰り返す。
思考とは、「問題や課題に出発し、結論に至る観念の過程」である。
これには、「行程」の意味がある。
もちろんここには、何かを思考するということにあるダイナミックな運動性の意味合いがこめられている。







このように、勉強での知識を、いかに動的に実際の思考のなかで展開していくのか、またそれを教育でのノウハウとしてどのように開発するのか、といったことの研究が急務であるだろう。

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