2015年1月21日水曜日

77:日本をどこに持っていくか その3

アメリカの神学者ラインホルド・ニーバーの有名な言葉に次のようなものがあります。
O God, give us
serenity to accept what cannot be changed,
courage to change what should be changed,
and wisdom to distinguish the one from the other.

神よ、
変えることのできるものについて、
それを変えるだけの勇気をわれらに与えたまえ。
変えることのできないものについては、
それを受けいれるだけの冷静さを与えたまえ。
そして、
変えることのできるものと、変えることのできないものとを、
識別する知恵を与えたまえ。



さて、多くの人が「これからの日本はどうなるのだろう」と考えていることでしょう。
この課題に対して様々な研究がなされていると思われます。
そして、心ある政治家のみなさんも血の汗を頭にかいて将来の日本のことを考えていることでしょう。


日本の将来を感覚的に構築する天才が正しい方向を示せるのであれば、上述の変えること・変えられないこと……それらを識別する能力は必要ないでしょう。
しかしそうでないのなら、日本の将来を考える場合、「変えられるものを変えるだけの勇気」「変えられないものを受け入れるだけの冷静さ」「両者を識別する見識」をきちんと身に着け、国として「変えなければならないこと」「変えてはならないこと」を分析していく作業を心ある日本人がして欲しいものだと思うです。


すべてはそこからはじまるのではないでしょうか。

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