2015年1月28日水曜日

79:日本をどこに持っていくか その4

名経営者と言われた歴史的人物・本田宗一郎翁に関する逸話は数多くあるでしょう。


本田翁の側近の話によると、「おやじさん」は長期計画を親の仇のように嫌っていたということです。
(ちなみに、ホンダでは創業者・本田氏が「おやじさん」、最高顧問・藤沢氏が「おじさま」、社長・川島氏が「お兄さん」と呼ばれていました)


この「おやじさん」の長期計画嫌いは社内でも有名でした。


理由の一つは、世の中は刻々と変わっているので、長期計画で予想されていないことが起きた場合、混乱が生じること。
二つは、この長期計画を立てるために費やした社員の労力を考えると、長期計画の変更に躊躇してしまうような状況が生じること。


このような理由で、長期計画はやめろ、という主張を本田翁はしていたようです。


しかし一方で彼は「方向だけは間違うなよ」とも言っていたそうです。


国の目標を考える場合にも、「変えること」「変えないこと」を踏まえ、国際社会の中で日本が進むべき「方向」を心ある人々で考えたいものです。

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