第一は近代工業国家建設、第二は敗戦後の国家再建……これらは外的な要因なども相まって(比較的)容易に確立することができたのではないかと思います。
ところが1989年12月29日、大納会の日に日経ダヴで付けた38,957円44銭をピークに、翌年バブル景気は崩壊し、いわゆる「失われた10年」へと突入、これは今日では「失われた25年」になってしまっています。
この中で「第三の国家目標」の確立が内外から要請されていますが、ここで難しいのは、この状況が第一・第二のものと比べて、我々自身がつくってしまった内的な原因から生じたものであり、より対処が難しいということです。
さて、2020年に開催が決まった東京オリンピックで、日本は何を発信したら良いのでしょう。
日本の行く末を占うための大きな契機がつまっているように思います。
いわゆる「オリンピックを成功裏に」というスローガンは一体何を意味するのでしょう。
近代オリンピックの父、クーベルタンの提唱したオリンピックの精神(オリンピズム)は次のようなものです。
「スポーツを通して心身を向上させ、さらには文化・国籍など様々な差異を超え、友情、連帯感、フェアプレーの精神をもって理解し合うことで、平和でよりよい世界の実現に貢献する」この結びにある「平和でよりよい世界の実現」という根本の精神 を2020年東京オリンピックでどのように反映させるか。
この機会にみなさんと考えてみたいと思うのです。
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