2015年2月4日水曜日

81:日本をどこに持っていくか その6

1月31日に発信した80号「日本をどこに持っていくか その5」で国民のひとりとして述べた提案の延長線上に、具体的な考え方を披露したいと思います。


日本の外務省によると、「地球儀を俯瞰する外交」活動の中に、戦後70年にわたる平和国家としての歩みを明確化する、とされています。
その延長線上で安倍総理の「戦後70年の談話」の内容が自民党内などで検討されています。


その内容が世界社会に対して、日本の尊厳に相応しいものであってほしいと私は思うのです。


2014年6月1日発信の36号に書いたことと重複しますが、これまでの世界通念として、防衛予算の使途は、ほとんどが「いかに効率よく人間を殺傷するか」というための研究とその手段の開発に費やされきたのではないでしょうか。
日本は、今日までの「防衛」という概念、それはつまり抑止を目的とした自衛力(軍事力)、従来の外交努力、そして国連中心の世界平和への貢献、という3つの柱で構成されてきたものだと私は考えます。


しかし、「積極的平和国家」を標榜する国家として、何か新しい発想が必要ではないか、と考え続けてきました。


日本国憲法の9条には、「国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段として、永久にこれを放棄する」とあります。
また、その直後には「前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない」とありますが、これは非現実的でしょう。
しかし、前半の内容は非常に重要な考え方だと思うのです。
そして、、そうであるならば、武力以外の方法で、国際紛争を解決するための手段を開発する必要、そして責任があるのではないでしょうか。
それによってはじめて、「平和の希求」という前半の内容が生きてくるはずです。


このような内容があってこそ、安倍首相の言う「積極的平和主義」も具体的な実を伴う、存在感のあるものになるのではないでしょうか。

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