2015年3月18日水曜日

91:外国交際

国の外交が難しくなっている現在、明治の元勲、西郷隆盛の遺訓・南洲翁遺訓をもう一度参考にしたいと思うのです。

西郷翁は西南戦争において朝敵となった人物でもあるので、政府の方々にはお叱りを受けるかもしれませんが……


「南洲翁遺訓」

正道を踏み国を以て斃るるの精神なくば、外国交際は全かる可からず。
彼の強大に萎縮し、円滑を主として、曲げて彼の意に従順する時は、軽侮を招き、好親却て破れ、終に彼の制を受るに至らん。


西郷翁が言う「正道」をどのように解釈するかが悩ましく、また重要なところであります。

話はやや飛びますが、ダライ・ラマが日本で行った講演の中で「倫理は国際社会で受け入れられる『良識(Common Sense)』と『ロジック』から成る」と言われました。
良識とは、世界中どこででも人々が認める考え方や行動と言えましょう。


西郷翁のいう「正道」というのはダライ・ラマの言う「良識」に近いと解釈しても良いのではないかと思うのです。

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