2015年3月4日水曜日

87:メディアの報道は慎重に



識者によると、ISISは国家でも国でもない、ということです。
現代の「国」の定義で考えれば、ISISには明確な国土も国民も憲法も存在しません。
このようなものを国とは認められないでしょう。

最近の新聞報道によれば、オバマ大統領が「イスラム国を根絶する」と言ったということでした。
米政府によれば「イスラム教国家との戦争ではない」ではない、とされているにもかかわらず、日本のメディアでは「イスラム国」という表現で報道されてしまっています。

普通の神経であれば、「国を根絶する」という表現は穏やかではないのように思いますし、一国の大統領が口にできることではありません。
私は上の表現を見て本当に驚愕しました。
メディアにはぜひとも訂正をして頂きたいものだと思うのです。

メディアに対して批判的な考えを持ったり、批判的な発言をすることが「恐怖」である……とするならば、これは非常に恐ろしい時代だ、と言わざるを得ません。

私はこういった点について危惧を持っています。


例えば国民が政治に関して関心を持つことのひとつに、「いったいどの程度の現職議員が世襲議員なのだろう」というような素朴な疑問がありますが、このような点についてメディアは一切触れないということも個人的には気になるのです。

関連して。
裏社会での資金洗浄をメディアはマネーロンダリングと呼びました。
これは「ランドリー」から来ている語であり、正しくカタカナにするのであれば「マネー・ランドリング」となるはずではないでしょうか?

これも未だ訂正されてはいません。
メディアの人間は社会に対する影響にもう少し敏感になって頂ければと思います。

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