2015年5月13日水曜日

106:ハコモノと知的ハコモノ

一時期「ハコモノ」つまり、国や地方自治体の建てた美術館・体育館・多目的ホールなどの建物の建設が流行りましたが、結局美術館に展示する中身はなく、多目的ホールのパイプオルガンを演奏する人はいない、ということです。
これは当然、税金の無駄使いだ、と批判されました。


ところが、最近気になるのが、やたらと「学識経験者・知識人・専門家」を集めた識者による会議を立ち上げ、それによって政策が構築される、という現象がやたらと目に付くことです。
これらの会議の模様をテレビ等で垣間見ると、2,30人の「識者」と呼ばれる人がロの字型の席におさまり、分厚い資料を前に「会議風の風景」をつくっているところしか分かりません。


果たして、このような方式で建設的な意見が出るのか、ピンポイントに絞った議論ができるのか、というのは疑問です。
これらの会議を、私は「知的ハコモノ」と呼びたいと思っています。


「ハコモノ」の税金の無駄以上に、「知的ハコモノ」は、結論が不適切であればその影響が大きいのです。
それは、目に見えない形で社会に影響を与えるのではないか、と危惧しています。


この無駄を防ぐ解決策の一つは、有識者や専門家を4,5人のグループに分け、2,3日カンヅメにし、それによって出た結論を全体の討論の場に上げてみたらどうだろうと思います。


みなさんはどう思われるでしょうか?

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