2015年6月3日水曜日

111:米国プレシディオ国立公園

先月上旬、母校(DePauw大学)の理事会に出席のため訪米し、帰りにサンフランシスコに立ち寄りました。
目的は、サンフランシスコ平和条約が締結されたオペラハウスと、安全保障条約が署名されたプレシディオ国立公園を再度ぜひ訪問してみたかったからであります。
このオペラハウスは、第一次世界大戦を記念して建てられたもので、正式名称をWar Memorial Opera Houseと言います。


余談ですが、私がここを初めて訪問した際、このWar Memorialという名称に違和を感じたのを覚えています。
そして、返信は期待することなく、当時のブラウン市長にWar MemorialをPeace Memorialに変えてはどうかという意見書を出したものでした。


当時、吉田茂元総理はプレシディオ陸軍基地(当時)に向かい、そこで日米安全保障条約を一人で証印をしたと言われているようです。


しかし、展示された当時の記念写真の中の、吉田茂が周りをアメリカ人関係者(ディーン・アチソン国務長官やジョン・フォスター・ダレス国務長官顧問)などに囲まれ、座して書面にサインしているものに、なんと池田勇人の顔が半分写りこんでいることを発見させられたのです。
吉田元総理が「一人で」調印したというイメージが強かっただけに、これには驚きました。


そして、ほど近くにはゴールデンゲートブリッジもありますが、この太平洋側に多くの砲台跡があるのにもやはり驚きました。
これは、太平洋戦争当時、日本の攻撃を想定して造られたものだそうです。


この夏の安倍総理の敗戦70周年談話が草案されているおり、私自身も日米関係に関して様々なことに考えを巡らせている最中に、このようないくつかの驚きがあったことは新鮮で面白い体験でした。


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