2015年8月12日水曜日

127:松井一實広島市長の記者会見

8月6日の広島原爆投下70周年に先立ち、松井一實広島市長が7月23日に外国人記者クラブ(通称)で記者会見を行った。
市長は世界からの核廃絶を訴え、できるだけ多くの外国の指導者が広島を訪れ、原爆の恐ろしさを実感してほしいというメッセージを発信した。


約45分の記者会見終了後、私はふたつの質問をした。
ひとつは、広島市民や広島市が、米国に対して原爆投下に対する謝罪を要求したことがあるかどうか。
もうひとつは、もしそれが否であれば、その背景にある根本的な考えは何か。
というものであった。


第一の質問への答えは、市民の一部にそのような「会話」はあったが、正式な形で米国に謝罪を要求したことはない、というものであった。
第二の質問に対しては、市長は「安らかに眠って下さい 過ちは繰り返しませぬから」の文言で有名な原爆死没者慰霊碑の画像をスクリーンに映し、「これが答えです」と言った。


大げさに言えば、人類に対する戦争犯罪とも言うべき原爆投下に対して、上のような対応が過去70年間続いてきたということを、世界の良識があり平和を熱望する人たちと共に、未来の平和につなげていくためにはどのように具体的な運動がなされなければならないか、ということが問われているのではないかと考えた。
くどいかもしれないが、このことは、唯一の被爆国である日本に突き付けられている大きな課題であると言っても過言ではない。

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