2015年10月10日土曜日

142:リスクへの合理的な分析手順

今回は、息抜きに皆さんに若干考えて頂く機会を提供したい。
下記の状況に対して、どのような手続きが最も効率が良いかをお考え頂きたい。


ある地方自治体の知事は、中期事業計画を立てる際に、緻密さに欠けているのではないかと不安を抱いている。知事はこういった不安を解消するために、部下に論理的/体系的な思考手順を共有してもらいたいと考えている。
知事の不安を解消するためにリスク分析する場合のステップとして、適切な順番に以下のものをどのように並べればよいか。


①将来起こり得る問題を想定する。
②問題が発生した時の対策を立案する。
③問題の起こり得る可能性のある領域を探す。
④予防対策を立案する。
⑤リスクを分析する範囲を決定する。
⑥考えられる原因を洗い出す。












色々な考え方があるかもしれないが、私は次のような手順が合理的であると考えるが、皆さんはどうだろう。
⑤リスクを分析する範囲を決定する。
③(その範囲内で)問題の起こり得る可能性のある領域を探す。
①(その領域内で)起こり得る問題を想定する。
⑥(それらの問題の)考えられる原因を洗い出す。
④(その原因を取り除くための)予防対策を立案する。
②(予防対策が機能しなかった場合に)問題が発生した際の(影響を最小化する)対策を立案する。


リスクへの対応を考えるときに、合理的な手順を踏むことが効率的であることを認識頂けたのではないかと思う。

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