2016年6月22日水曜日

191:ピースパワー論

憲法9条をどうするかという議論が盛んになってきている。
9条は、以下のようになっている。


日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇または武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。
私は、この9条の理念は素晴らしいものであると思う。
9条改定派の人々がいうように、これは確かに戦後アメリカによってつくられたものであるのかもしれない。
しかし、だからといってこの素晴らしい理念を捨てて構わない、ということにはならないのではないだろうか。


さて、しかしここで書きたいのは、上の考えとは関連しつつも、ややちがったトピックについてである。
それはつまり、「国際紛争を解決する手段としての武力の放棄」を憲法でうたうのであれば、平和国家たる日本は、武力に代わる紛争解決の手段を開発することが、世界社会に対する使命なのではないか、ということだ。
私はこの紛争状態をマネージする方法論開発の構想を、近年「ピースパワー論」というかたちで考えている。
これはあくまでまだ試案であるし、また内容としてもあまりに非現実的なものでもあるのかもしれない。
しかしこういった考えが、平和とは何か、これを実現するためにはどのようなことが必要か、といった議論の刺激になれば非常にうれしい。
少しずつではあるが、この「ピースパワー論」について、これからみなさんにお伝えしていければと思う。

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