2015年9月19日土曜日

136:国際連合

私は国際関係についての学問的素人であるため、発言する資格はないかもしれないが、国連の総会における各国の一票の重みについて考えてしまう。
現在の国連加盟国193か国の人口に大きな差があるということから、国連総会の機能とはいったい何なのだろうと考え込んでしまう。


国連加盟国の中の人口格差がかなり顕著であることは否めない。
加盟国はその人口に関わらず総会で一票を持っている。
少し調べてみると、例えばオセアニアにあるツバルという国は、2013年の世界銀行の統計によれば、人口がわずか9,900人ということである。



人口の大小に関わらず、主権国家であれば加盟の資格があることから、このような国も堂々と総会での一票を持つことになるのだろう。
これを批判し、否定するつもりは毛頭ないが、民主的な運営がなされている国連のあり方について、素朴な疑問を持ってしまう。


安全保障理事会の常任理事国は米英仏露中の5か国であり、日本の常任理事国入りが実現しない背景には、各国の利害関係、あるいは第二次世界大戦の主要戦勝国で占められているということもあるが、国際社会の安定性を担保するためには、当然ドイツや日本が加わることが自然であると私は思う。


ドイツはEUの重要国であり、日本は憲法9条を持つ平和国家としての実績から考えても、世界社会がこれを理解すると思える。



常任理事国入りの条件は何なのだろう。
国際社会に対する大分な役割を日本は果たしてきた。
それは例えばODEや国連に対する拠出金という形であった。
これらに加えて、国際社会に対して、日本の貢献という存在感を表すためにどうしたら良いのか。
それは、ひとことで言えば、日本ならではと思われる独自の理念を確立し効果的に伝達することではなかろうか。
例えば、平和憲法を持つ我が国の理念の根源を「Peace Power」とするということだ。

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