2016年8月10日水曜日

203:アスリートと政治家

8月6日、リオ・オリンピックが開会した。
アスリートたちの、目標を明確にし、それを達成するための計画をたて、死ぬ気で練習をする姿が美しく、ひとに感動を与える。

ところで、第三次安倍内閣が8月3日に発足した。
しかし、残念なことではあるが、この改造内閣に対し、大きな期待と感動をもって受け止めた人々はあまりいなかったのではないかと思う。

なぜだろうか。
私などは、よりよい国をつくるという目的意識に対して、本当に死ぬ気で努力をしている閣僚が、果たして何人いるのだろう、とどうしても思ってしまう。

19人の閣僚のなかで、11人は留任である。
残ったこの11人が、どのような仕事をしてきたか、どのような実績を持ち、具体的な貢献をしたかについての報道は、ほとんど聞かれない。
総理大臣と外務大臣以外の報道は、ほとんどない。
あるのは、政治とカネにまつわるスキャンダラスなことがらばかりである。

辛口な意見になるかもしれないが、残念ながら、オリンピックに出場するアスリートのように、死ぬ気で職務を全うしていると思えるひとは見たらない。

例えば、個人的なうらみはないが、組閣記念撮影で安倍総理の向かって左に陣取る経済再生大臣は、いったいどのような仕事をしてきたのだろうか。疑問に思う。
このひとは、入閣4回目。
2001年~2003年規制改革担当大臣、2003年~2004年国土交通大臣、2012年~2014年環境大臣兼原子力防災大臣、そして今回。
経歴はとても華々しく、立派なことであるが、われわれはこのひとが実際に実績として何を行った人なのかはまったく知らない。
メディアの責任なのか、あるいは彼がこれといった実績をお持ちになっていないからなのか、私にはわからない。

人任せでなく、自分の問題として、死ぬ気で自身で考え、結論を出す努力をしていただきたいものだ。
アスリートの姿をみていると、どうしても日本の政治家の不甲斐なさを思い浮かべてしまうのである。
死ぬ気で考えれば、必ず知恵が出る。

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