2016年8月3日水曜日

201:目的と手段

以前にも書いたことだが、洋の東西を問わず、人はあるchoiceをするとき、手段に短絡する傾向がある。

これはどういうことかというと、例えば組織内のIT関連機能を効率化する必要があるとしよう。
この場合、担当者は傾向としてこの分野に実績を持つ企業についての情報収集をはじめるに違いない。
そして、たとえばある企業Aとの打ち合わせや商談がはじまることになる。

このことは、一見常識的な仕事の進め方と思われるかもしれないが、これは手段に対する短絡であるとも言える。
この場合の目的とは、例えばIT関連業務の効率を20%向上させる、情報漏えいのリスク回避の強化が図られる等々、多くの項目が目標として設定されることになる。
ちなみにここでいう目標とは、ある行動を起こした場合に得られる結果・成果のことである。
つまり言いたいのは、上の例では「なぜ企業Aに決めるのか」ということ自体にきちんと理由づけがされないまま、手段に対する短絡が起こっているのではないか、ということだ。

結論を出すときに、目標項目に対するコンセンサスをきちんと確立させたうえで手段の検討をすることが、考え方の堂々巡りや感情的な対立を防ぐことになるだろう。

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