2016年8月17日水曜日

205:Something Is Wrong

タイトルの英語を言い換えて、‟It is not right”という場合もあるが、ともあれいずれにせよこれらの表現は、「これはおかしい」という日本語に当てはまる。
この「おかしい」という判断は、分析による結果ではなく、直観的なものだろう。
その判断の背景には、人間自身の経験、教養、倫理観などがあるだろう。

最近の日本人は、この「おかしい」という判断に対して鈍感になっているのではないか、と思うのは私ひとりだけだろうか。
さらに、「おかしい」に対して傍観的な立場を取るとすれば、社会は多くのひとたちが望むあるべき姿とは逆の方向に進んでしまうことを恐れる。

「おかしい」と指摘することは、楽しいことではない。
しかし、少数の人間であれ「おかしい」という感覚を持ち、行動をすることがより良い社会をつくるために必要ではないかと思うのである。
人間の営みにおける進歩は、この「おかしい」という感覚からはじまる、と言いたい。

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