2014年5月14日水曜日

27:「難民を助ける会」への支持と私見

毎年、東京のサントリーホールで国際NGOである「難民を救う会」の大会が開催されています。
著名なアーティストによる演奏の他に、会の活動報告などがなされています。


この会には皇后陛下がご臨席されるのが恒例のようです。
皇后陛下は会の一部のみのご出席ですが、陛下がいらっしゃると場の雰囲気がたちまち厳かで、かつなごやかなものになり、一般国民から皇室の存在が受け入れられる理由が分かったように思いました。
皇室・王室を持つ国が国際的に一定の評価を与えられる理由もこのあたりにあるのかもしれません。


一般的に、難民と言われる人々は一時的な政治の不安定によって発生するものと私は考えています。
しかし、近年、難民の存在が常態化してきているように思います。


「難民を助ける」だけでなく「難民をつくらない」という発想のもとに、難民の増加・常態化を防ぐような運動がなければ、この現状は悪化の一途をたどるように思うのです。


難民を大量に発生させてしまうような国としての体裁を保っていない国に、一定の秩序を保てるような支援を行うことで「難民をつくらない」ということができるのではないでしょうか。
またこれは代理戦争を助長するような軍事支援ではあってはならないと思うのです。


もちろん、「難民の助ける会」の現在の仕事は素晴らしいものですし、私は同会を支持しています。


ただその一方で、日本からの発信が少ない今日、このような視点に立った国際的な組織が日本から生まれてほしい……と考えてもいるのです。



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