2014年5月20日火曜日

31:留学の本質

私の米国の母校で、アジア情勢に関する小規模な講演をしたときのことです。
よくある光景ですが、講演後10人近い学生たちが私のところに集まり、色々な質問をしてきました。
私は質問者に「君はどこで外国生活をしたことがあるか?」と必ず聞いていました。
結果は、彼らはほぼ全員が外国生活経験者だったのです。




これは何を意味するのでしょうか?
自分と異なる文化と触れたことのある人々は、我々が住む地球という星全体に対しての興味を知らず知らずに醸成しているように感じます。
単一文化の中での閉じられた生活をしていない人間は視野が広く自立心が強いのです。



日本の若者が留学に対して関心を持たなくなった、と言われて久しくなります。
理由として、言葉・安全性・食事・現地に溶け込めない……など、閉鎖性を正当付ける理由しか挙
がってきません。


英語が流暢に話せなくてもなんとかなるものです。


人間としての人格を形成するとき、異質な価値を知ることは大いに役立つものです。
これを達成するために外国語を勉強し、外国の本を読んで日本は勉強してきたのです。
今、外国と接する価値を再認識したいものです。

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