2015年4月11日土曜日

97:人間の人生は問題解決の連続である その2

前回の続きです。


③どれを選ぶか迷った場合
どの候補も「帯に短し、襷に長し」で決められないとしましょう。

例えば、ある夫婦間で「子供も出来たことだし、住宅を新築しよう」という状況があったとします。

そんな場合はどうすればいいか。
まずすることは、関係者で気に入ったものを3、4つに絞るということです。
難しい分析をせずに選んでしまうという、というのがこの段階では大事です。

ここからが頭を使う、やや大変な作業です。
この3、4件を1件に絞るための判断基準を合意して決める必要があります。

例えば
「広さは○○平米以上」「予算は3500万円以内」「通勤時間1時間以内」「治安が良い」

他にも様々なものがあるでしょうが、これらの選定条件に合意することにはそれほど時間はかからないでしょう。
そして、これらの条件に実際の物件を照らし合わせ、「仮決定」をすることになります。

なぜ「仮」なのか。
それは、もしこの住宅を購入した場合、どのような「まずいこと」が想定できるだろうか(隣接地に高層マンションが建つ可能性はないか? 資産価値が下がる可能性はないか? など)、について考えることが必要だからです。

ものを選ぶ場合には
・判断条件を決める
・実際の候補と照らし合わせる
・最終決定をする前に、起こりうる「まずいこと」を想定する

という工程が重要です。

……しかし実は、この3工程より先に来るのが、「何のために、何を、どうする」という「決定事項を決める」ということが最も大切になるでしょう。
これについては次回。

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