2015年4月15日水曜日

98:何のために、何を、どうする

前97号にありました「何のために、何を、どうする」を判断することが、実社会では最も困難な場合があります。

前号にありました「新築をする」という話題の中で親が「中古でもいいのではないか」という話が出ると、決めるための条件が大幅に変わってくるでしょう。
また、「今無理に買うこともないだろう、もう少し広い賃貸で良いのでは」となっても、やはり話は複雑になるでしょう。

「新築物件を選定する」
「中古も含めて選ぶ」
「賃貸の借り換え」

というように、「何のために、何を、どうする」という原点が定まっていないと、分析は混乱してしまいます。

これらは簡単な事例ですが、ある会社の社長が「うちの組織を効率的なものに変えろ」という号令を出したとしましょう。
担当者は同業や海外の斬新な組織についての調査に莫大な費用をかけるかもわかりません。

しかしこの社長の言わんとしていることは、「何のために――当社の作業効率を20%強化するために」「何を――組織を改革するための最適案を」「どうする――選定する」
つまり、「当社の作業効率を20%強化するために組織を改革するための最適案を選定する」ということです。

こんなように、「何のために、何を、どうする」ということを考えることが肝要なのです。

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