2015年4月8日水曜日

96:人間の人生は問題解決の連続である その1

問題解決に関する参考書は過去40年におびただしい数が発行されてきました。
みなそれぞれ、読者にはそれなりに参考になった部分があるのではないかと思います。
ここで、問題をどのように整理すれば先が見えるようになるか、ということに触れてみたいと思います。


これは、誰にでも、どのような場面にでも適応できるものだと自負しております。


どこから始めるかは状況によって違いますが、基本的な問題を5つに分類してみたらどうだろう、というのが私の考えです。


①何らかの問題・もめごとがあり、当事者同士が対立関係であれ、友好関係であれ、話し合いをしているうちに解決してしまう場合

これらの、行き違いや誤解から生ずる問題は、それを正すことで簡単に解決するでしょう。
「ああ、君が言っているのはそういうことだったのか」というものですね。


②これはやや複雑になります。
これは単なる話し合いによる解決ではなく、関連した情報を収集し、その問題の原因を絞り込むための分析が必要である場合

まず問題のテーマを明らかにしなければなりません。
それは「何が(誰が)、どうしたか」という問いに答えることである。


例えば……
・最近太郎くんの数学の成績が落ちてきた
この状況を分析的に考えて対応する人は少ないのではないでしょうか。
一般的には、太郎くんを呼び出し、数学に力を入れるように、との注意で終わってしまうでしょう。

分析的な教師であれば、(a)数学は落ちてきているが、どのような単元についてそうであるか (b)いつごろからこの傾向ははじまっているか (c)似たレベルである次郎と比べて太郎は何が違うか などと考え始めるでしょう。
これらの比較が見えてきたところで、かなり原因究明に近くなるでしょう。

仮に、
(a)(b)からは「太郎君は一月前から確立の理解に苦労している」
(c)からは「次郎には優秀な姉がおり、わからないところを聞くことができていた」
といったことが分かったとしましょう。

ここまでくれば、問題の原因は「太郎は確立の理解が苦手で、かつ、その質問をしにいける相手がいなかった」というところにあることがわかるでしょう。
であれば、太郎に対して教師は「わからないところがあれば、いつでも聞きにきなさい」とアドバイスをすると、問題の解決に近づくだろうということが明らかになります。

このような場合のキーポイントは、問題となってる対象だけをただ見つめて分析するだけでは(そのものについてはよく分かるけれども)ヒントは出てこない、ということです。
その場合、同じような、問題を起こしていない対象と比較してみること。
そして、それらがどのように違うか、ということを分析することが重要です。

③以降は次回紹介したいと思います。


0 件のコメント:

コメントを投稿