2015年4月25日土曜日

101:日本に少数意見は存在するのか

日本における「少数意見」がサヴァイヴする場面は辞書によると次の2つに限られてしまっているようです。
・合議体の評決もしくは表決で多数を占め得なかった意見
・最高裁判所の裁判の評議において、多数を占め得なかった裁判官の意見


人間集団(企業であれ、組織であれ)は、多くの異なった背景や価値観を持った人間の集合体です。
ある案件について構成員が全会一致で賛同するというハッピーエンド的な結果は保障されていません。


多くの場合、討議の結果、大方の流れは決まるものの、反対意見を主張する者がいるという状態は残るのが現実でしょう。
ここで問題になるのは、この「少数意見」の方が、実は案件に対して適切な方向でアプローチしていた可能性もあるということです。


日本人は、この少数意見に対し不必要な感情的な攻撃をする傾向がありはしないでしょうか?
あるいは、少数意見を、マスメディアが取り上げず、報道しないということが、危険あるいは悲惨な結果をもたらすのではないか心配するものの一人です。
少数意見に対し、蔑視したり攻撃をしたりということは、民主的な社会を破壊するものです。


私だけではなく、このような傾向に警鐘を鳴らしたいと考えている人は他にもいるのではないか、と考えています。

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